盛りだくさんの金曜日
金曜日。今日は予定が盛りだくさんだった。まずは明日、ホームステイから学生アパートに引っ越すのでその説明を受けに。鍵を受け取り、本当にノリーンの家を出るんだなぁとしんみりしてしまった。
そして金曜日はお別れの日。ブラジルから来ているブルーナとスペインのカラが今日で最後なのだ。授業の後みんなで写真を撮る。カラは私が初めて来た日から毎日隣の席でペアを組んで会話練習をしてきてくれたので、いなくなっちゃうのがとてもさびしい。合間合間にお互いの国や家族、仕事、人の幸せとかたくさんのことを語り合った。
お昼ご飯はカラと二人で街でとる約束をしていたのだ。1週間ずーっと雨だった街が晴れ渡っている。なんてラッキーでいい日なんだろう。
カラのおすすめのメキシカンフード屋さんへ。
ブリトーは中にライスがぎっちり詰まっていて信じられない大きさだった。ドリンクがついて€9。日本にはこんな大きな食べ物は売ってないよと言いながらテラス席で巨大なブリトーに齧り付く。チーズとスパイシーなミート、ビーンズをあったかいお米が包んでいてとても美味しかった。
そのままカラのショッピングについていく。友達や家族へのお土産探しだ。相変わらず決断の早いカラ。さくさく友人へのお土産を決めていた。数店まわってから、そのまま橋の方まで歩いて行く。大きな川と青い空を眺めながら芝生に寝転んで一休み。
寝転びながらどの国にもどの家族にも問題はあって、それは難しいことだけど、私たちは変えていかなきゃねとソーシャルワーカーとして働く夢があるカラが語る。今、日本からは色んな差別に関するとんでもないニュースが毎日飛び込んでくるので、私も深くうなずいた。
またショッピングストリートに戻ってお土産探しを再開。決断の早いカラだけど、お母さんと弟へのお土産はなかなか良いのが決まらないみたい。今日は諦めてアイスを食べよう!とアイスクリーム屋さんでアイスを買って公園の芝生で食べた。
私はレモンチェロ味€4.3。お天気がよくてちょっと暑いし最高だ。また寝転んでのんびり。カラはあと2週間この街に滞在しているので、またご飯を食べようねと言って別れた。
家に帰るとノリーンとジョンはレースに行っているので不在。用意してくれた夕飯とデザートにはホールケーキが!ノリーンが焼いてくれたんだなぁ。
荷物を部屋で整理しているとクリスがやってきてビールを買ってきたから庭で飲まない?と声をかけてくれた。なんて粋なことを!午後5時、まだまだ明るい日差しを浴びながら飲むビールは最高だった。たくさんおしゃべりをしながら夕飯を一緒に食べて、デザートもいただく。ケーキはモカケーキだった。甘くて美味しい。するとクリスがマグカップとスプーンのセットとコースターをプレゼントしてくれた。毎朝使ってねとのこと。すごくかわいいデザイン!嬉しい!私も日本から持ってきたステッカーや扇子をプレゼントしたら喜んでくれた。
夜は一緒にパブへ。しかし街中はレースから帰ってきた人たちでものすごい人だかり!たくさんの人たちがパブからはみ出ていて楽しそうにやっていた。
ゆっくり飲めそうにないので橋の向こうのパブへ。瓶しかなくなっちゃったといって出してもらったサイダー€5.6は美味しかった。
クリスに日本ではまとめて2週間休めるの?と聞かれたけど、それは不可能に近いし休むのにも理由は言わなきゃいけないし、本当は権利として認められていても実際は…なんて説明していたら暗い気持ちになってしまった…。
9時半少し前、街中を抜けてバスステーションに向かう。クリスの娘さんがこの週末遊びに来るので迎えに行くのだ。クリスもオシャレだけど娘さんもオシャレだった…。母娘の再会はなかなか情熱的でハートフル。私もハグをしてもらって一緒に家に向かって歩いた。母娘のフランス語の会話がものすごい勢いでちょっと圧倒されてしまった。家に着いて、また明日と言ってドアを閉めた、二人はパブへ行ったみたい。もう一人のステイメイトのジョエルも帰ってきてないみたいだしノリーンとジョンも帰ってこないので、最後の夜は広い家に一人きりになってしまったのだった。
アイリッシュ料理を食べよう
今日も朝からどんより…今週はほとんどお日様を見ていない気がする。小降りの雨がぱらぱら。クリスが新しいレインジャケットを買っていて、それいいね!と言ったら、たぶんこれを買ったから今日は雨がたいしたことないんだと思う。と言っていた。私も買ったら晴れるかもしれないな。
授業もひと段落ついて今日は総復習という感じ。今週に入ってからジョンの授業がサクサク進むようになった気がする。珍しく生徒もフルメンバーだった。
お昼はまた初めていくパブで。ずっとカフェだと思っていたけど、ホテルに併設されたパブだったようだ。
こちらに来てからまだアイリッシュブレイクファーストを食べていなかったなぁと思って注文。ミニにしたので€7.5。紅茶付き。
ソーセージとベーコン、ホワイトプディングとブラックプディング、フライドエッグにベイクドトマト。トーストは小麦パンかホワイトブレッドか選べるので久々に白いパンにしてみた。
バターがたっぷり4つついてくるところがほんとに好きだ。ちなみにフルサイズだとソーセージやプディングの数が2倍になるみたい。
ソーセージがまず美味しかった。ハーブの香りが肉の旨みを引き立てていて、すっごくジューシーだった。プディングも味がいい。ベーコンも塩気が程よくキツくて、豚の旨みも感じられる厚切りだった。バターをたっぷり塗ったトーストを齧りながら口に運ぶと幸せ。
わりと味がしっかりめなのでミニサイズでちょうど良かったな。また食べよう。
今日のレースはレディースデイなだけあって店内はドレスアップしたレディとスーツのメンズがたくさんいた。若い人たちが多い。みんな綺麗でかっこよくて、見惚れながらのランチとなった。
帰り道、通りの向こうの犬に気を取られていたら、猛スピードで走って来た車が道路脇の水溜りをはねて、頭から見事に泥水をかぶってしまった。あんまりにもひどい!
夕飯は大好きなポークキャベツだったので、頭から泥水をかぶった悲しみも吹き飛んだ。ポークキャベツはアイルランドの伝統的な料理で、塩気たっぷりの豚肉(燻製されていないベーコン)とキャベツを一緒に茹でたもの。それに茹でたジャガイモが二個。この豚肉がジューシーで美味しい!キャベツもその旨みを吸ってくたくたなのだ。ニコニコしながら、たいらげた。
ポテトとリーキのスープ
今日は水曜日。昨日ほどではないけれど、今日も朝から雨降りだ。学校に着くとカラに「あなた疲れてる?」と聞かれた。昨夜は眠れたけど、疲れて見えるのかな。
授業ではどんな宿泊施設があるかをあげていくことに。ホテルにモーテル、B&B…チリ出身のニコラスにモーテルはある?と聞くジョン、するとニコラスがモーテルはあるけど、セックスするホテルだよ。と言うとブラジルから来てるメンバーが大盛り上がり!ブラジルにはそういったモーテル以外にも車に乗ったままセックスができてそのあとシャワーが浴びれるような宿泊施設がある!ちなみにモーテルの写真これね!とジョンに見せていた。ジョンの顔がみるみる赤くなって「ストレンジインテリア…!」と言ったとこでまたブラジリアンガールたちが爆笑していた。日本はあるの?と聞かれたのでラブホテルなるものがあると話しておいた。
今日の授業すごく楽しかったわ〜と言いながらブラジルから来てるブルーナが帰っていった。ちょっとエッチな話題は国境を越えるんだなぁとしみじみ。
授業が終わって学校から数分のパブへ。今日のスープを飲みに。街中にあるたくさんのパブ、まだまだ入ってないところがある。そしていつも入ってからその奥行きの広さと内装に驚かされてしまう。今日行ったパブもそうだった。
古いホテルをそのまま使っているようで、吹き抜けがあったり、おっきな暖炉があったり、とにかく雰囲気がいい。
ポテトとリーキのスープ€4.5。リーキはポロ葱と呼ばれるネギの仲間。このスープがさっぱりしているのにしっかりした味付けですごく美味しかった。スープを飲んでいたら真横で生バンドの演奏が始まった。
バンジョーの音色が気持ちいい。さらに雰囲気が増して素敵な空間に。あったかい紅茶€2を頼んで、ゆっくり演奏を楽しんだ。
どしゃ降りの雨にうたれて
昨夜も雨の音がひどくて、なんだか眠れなかった。4時間くらいは寝れたかな…。窓の外はどしゃ降り。クリスと朝食を食べながら外に出たくないね…とため息が…。
学校までは近いので歩くしかないのだけど、長い長い車道の脇を7分くらい歩く。嵐か?と思うほど強い風と雨だ。傘をさしてるけどいつひっくり返るかわからないくらい。
道路は平らじゃないので車が走ると脇に溜まった水をすごい勢いでスプラッシュしていくのだ。歩道の隅に避難したりしていたのだけど、一番大きな水溜りを車が走り抜けた時、あまりにも勢いがよくて避けられなかった。私もクリスも前から雨水をかぶってズボンがぐっしょり濡れてしまった。あーひどい…。しかも雨水がうんと冷たくて寒い!
学校に着いて拭いてみてもびっしょりのまま…トイレに行くとハンドドライヤーで無理矢理服を乾かす人がいた。
カラも寒い寒いと言っているので、ジョンに頼んでヒーターをつけてもらった。あったかい。カラと二人で囲むようにしてまるで冬みたいだね、なんて言いながらヒーターにへばりつく。ズボンもなんとか乾いた。よかった。
午後は街へ。なんとなく入ったパブで今日のスープをいただく。
今日はスイートポテトとココナッツのスープだった。美味しい。それにあったかい。足元からポカポカあたたまる感じがする。この国のスープ文化は最高だな。
カウンターではアイリッシュコーヒーであたたまる人も。お昼からパブは賑わっていた。ドレスアップした紳士淑女の皆さんもいて、これからレースに行くところなのかな?いいなぁ。
それにしてもいい雰囲気のパブだ。神保町あたりにありそうな喫茶店の雰囲気みたい。本棚もカウンターの酒瓶たちも、ずっとそこにいて呼吸を繰り返してきたような存在感がある。落ち着く。
外に出ると太陽が出ていた。朝の天気はなんだったのか。
少し街をぶらついて、本屋さんで秘密の花園を買ってみた。
新装版の装丁が、かわいい。そのあとthreeというこちらのケータイショップでトップアップを。やり方がわからないよ〜と店員さんに言ったら教えてあげるから一緒にやってみよう!と丁寧に教えてくれた。簡単にできてよかった。
帰り道、長距離バスの案内所に立ち寄る。路線図を見て短い旅を頭の中で思い浮かべてワクワクしながら家路を行くとまた雨が!傘をさしてみたけど風が強くてだめだなぁと思っていると後ろからおじさんが「傘はだめだ!フードをかぶんな!フード!」と声をかけてくれた。大人しくフードをかぶって帰宅。帰る頃にはまた雨が上がっていた。
ノリーンは娘たちとレースに行ったとのことで、ジョンがアイリッシュシチューをあたためて準備してくれて、デザートのアイスも切り分けてくれた。アイリッシュシチューはとても優しい味で、体がまたポカポカとあたたかくなって幸せだった。
風が強く吹いていた
月曜日、週の始まり。毎週誰かしら新しい生徒がやってきていたけど、今日は誰も来なかった。先週いっぱいのクラスメイトもいないので見慣れたメンバーだ。
9時から1時間半の授業の後に30分のコーヒーブレイクがある。その時間におじさんへの誕生日プレゼントを買いに行くんだけど、一緒に行く?とカラが誘ってくれたので学校から五分のショッピングセンターに向かった。
日本にもある海外ブランドのお店に入ると、ディスカウントのTシャツの中からあっという間に一枚決めて、ものの五分でプレゼントを買っていた。カラの決断力の早さに感動!あと休み時間は残り20分だ。そのままバースデーカードを買いたいと奥の方にある文具屋さんとコンビニが合体したような店舗に向かう。ここでもすぐさまカードを選んであとはボールペン、あーお腹空かない?チョコ食べる?とチョコを買って、二人で食べながら学校に戻った。
歩きながらこの街が好きという話をしたけど、帰り道で急な通り雨に降られてしまい、「この街は好きだけどこの天気だけは好きになれないね。」と言っていた。私も同意。
さっきまで晴れてたのにあっという間に降り出す雨。そして何事もなかったようにあがるのだ。
お昼ご飯にスーパーでセルフでよそうスープを買って家に帰って飲んだ。トマトとバジルのクリーミーなスープはどろっと濃厚で美味しかった。日本だとスープストックとかじゃなきゃ飲めないようなのが€1.75で飲めて嬉しい。
お昼を食べ終えて勉強していると辞書に印刷ミスがあるのを発見。きれいに斜めに印刷がされてなくて、逆に感動してしまった。
この日の夜はノリーンもジョンもお出かけ。ゴールウェイ レースという盛大な馬のレースがあって紳士淑女の皆さんが正装で集いレースを楽しむのだそう。レース期間は1週間。アートフェスティバルが昨日終わったばかりで、この街の人はお祭り続きで忙しいな。楽しそうでなによりだけど。
ノリーンが用意してくれたシェパーズパイを分け合って、ステイメイトたちと食べた。昨夜焼いてくれたルバーブパイもデザートに食べて夕食はおわり。
食後、すこし歩こうと思って上着を着て外に出た。風が強く、Tシャツにカーディガン、ゴアテックスのジャケットという装備では寒く感じた。
昨夜の大雨で湖の水位が上がっていて、湖に立つ十字架が、今日はなみなみと水に浸かっていた。たぶんこの湖で亡くなった方のためにたてられたものだと思うけど、青い空と青い水面に凛と立つ、白い十字架のある光景はとても美しく見えて、しばらくほとりに座ってこの景色を眺めていた。揺れる水面をいつまでも、いつまでも眺めていられるような気がした。
お別れの日曜日
ブラインドの隙間から光が差してきて目を覚ました。今日は朝から晴天だ。
朝9時、まだ誰も起きて来ないので一人で朝食をとる。リビングの窓から青い空が見えて嬉しい気持ちに。こちらにきて晴れてる日が貴重で逃し難いものだと知った。
せっかくなので着替えて家の近くをウォーキング。1時間半くらいウロウロしたかも。湖のまわりには他にもランニングしてる人やウォーキングの人がちらほらいて、遊具がある小さな公園では親が子どもたちを遊ばせていた。平和な日曜日の朝の光景だ。
途中でカタツムリに遭遇。
12時前に家に戻る。今日はペトラがドイツに帰る日だ。帰ってきたらペトラの部屋に彼女はおらずノリーンがベッドカバーを替えていた。もう帰っちゃったの?と聞くとクリスと一緒にウォーキングに行ったよ、とのこと。私も一緒に行きたかったなぁ。ペトラがいた時は花柄の華やかなベッドカバーだったのが、ダークカラーの男の子っぽいベッドカバーにかわっていく。次はスイスの男の子がこの部屋に入るのだそう。いつから?と聞くと今日の午後よとノリーン。別れと出会いが同じ日に来るなんて心の準備ができていない!と思っていたらクリスとペトラが帰ってきた。
短い間だったけど、日を追うごとにお互い距離が縮まっていくのがわかって、ほんとはもっと一緒に過ごしたかったなぁ。クールなようで表情豊かでチャーミングなペトラ、60歳を超えてるとは思えない若々しさだった。私もこんな風に歳をとりたいと思わせてくれた。
ペトラは最後に私に「たくさん英語を学んでね、英語だけじゃなくいろいろなものを学んで、そしてうんとうんと楽しんでね。」と言ってハグしてくれた。いよいよさみしいなぁ。クリスとペトラがハグしているとノリーンの声が、空港へ向かうタクシーが迎えに来たのだ。
玄関まで見送りに行って、手を振って別れた。
私も来週にはこうして見送られるのかなぁと思うとさらにさみしい気持ちに。3週間あっという間だった。残り1週間、悔いのないように過ごしたい。
お昼はノリーンがたっぷりのチェダーチーズとトマトのサンドイッチを作ってくれた。オーブンであっためてくれたのでチーズがあつあつとろとろで美味しかった。
こっちの人、パンの外側にバターを塗るけどなんでなのかなぁ?ん〜それにしても美味しい。
クリスもノリーンもジョンも出かけてしまった。午後はあまり体調がよくなくなってきたので、部屋でゆっくり休むことに。窓の外の青空に何度も出て行きたい衝動に駆られるも、ベッドから起き上がれず…無念…。
夕食はチキンソテーとマッシュポテト、カリフラワーのクリームソースがけにニンジンソテーとブロッコリー。今日も美味しい夕食だった。スイスからの男の子、なんとなくスイスの山々のイメージから細身の子を想像していたらすごーく大きな男性だった!ドイツ語圏って言ってたのを思い出して納得。2年前、ドイツ行った時おっきな人がたくさんいたのを思い出した。
彼はすごく英語が上手、向こうにいる時にきちんと学んでいたらしい。なのにわざわざ留学しに来るからすごいな。
クリスは同じスイスの人だけどフランス語圏の出身。お互いドイツ語とフランス語は学校で選択したけど難しくて無理だった!と言っていた。同じ国から来ても言葉が違くて、ここで学んだ英語で会話してるなんて不思議。他にイタリア語圏とロマンシュ語圏があるそう。同じ国で言葉が通じないなんてどうやってやりとりしてるのだろうか。私がもしスイスに行ったら何語で話せばいいのか考えちゃうなと言ったら英語でいいんだよ!と返ってきた。英語、頑張って勉強しよ。
シーフード料理を食べに
今日は土曜日。日本人学生の人たちとシーフード料理のお店に行こうと約束していた。
待ち合わせ時間直前に突然の豪雨が。とりあえずお店に集合したので店内へ。傘を持ってなかった一人は頭からずぶ濡れになっていて、入るやいなや店員さんにトイレのハンドドライヤーで乾かしてきなさいと言われて乾かしていた。濡れてるから座らせられないとはっきりと告げるのすごいなぁ…と感心してしまった。
この店員さん、なかなかパワフルな女性でたくさん話しかけてくれて素敵な接客だった。
するとあっという間に窓の外が晴れてきた。さっきの雨はなんだったんだ…と思っていると
6つで€14.5のオイスターが到着。
この生牡蠣のソルティーなスープ、私はとても好きで身と一緒に飲み込むと至福の味わい。真ん中のビネガーがまた良い味で、レモンと一緒にかけて食べるとより一層美味しくて、たまらなかった。
メインにはリゾット€12.5を注文。シーフードのスープとたっぷりのチーズにグリーンピースがホクホクでとても美味しかった。
食後に紅茶€2を。
食後は気持ちよく晴れた街を歩き、大学のキャンパスへ。アートフェスティバルで出品中の作品の一つが構内に展示されているのだ。
巨大な月の模型。直径7メートルあるこの月はNASAの協力のもと表面のディテールが作られているそう。
フェスティバルの初日は街の中にあって、内側から光っていたそうだ。それ見たかったなぁ。
そしてこの月は世界中を旅をしていて、次はオーストリアに行くらしい。いつか日本でまた見れたりしないかな。
そのまま大学のキャンパスを歩く。静かで緑が豊かで気持ちが良かった。
帰ると、ノリーンはおらず夕食は用意してくれたものを各自で。ペトラと二人で食事をした。彼女は明日、ドイツに帰る。二週間一緒に過ごせて何度かパブに行ったりして楽しかったな。
食後に彼女がこの鉛筆を見たら私を思い出してね、あとこれでたくさんボキャブラリーを覚えてね!と鉛筆とチョコレートをくれた。この二週間彼女は学校でたくさんの英語のボキャブラリーを増やす授業を受けていて、毎日頭を抱えていたのでこの言葉は重みがあった。
私はお返しに日本モチーフのステッカーの詰め合わせと緑茶とほうじ茶のパックをあげたら喜んでいて、嬉しかった。彼女と一緒に過ごせてよかったな。そういう私もあと一週間でこの家を出なければいけないのだ。来週くる別れを思ってちょっとセンチメンタルになった土曜日の夜だった。