雨降りでもご機嫌な金曜日
金曜日はテスト。先週よりちょっと難しくてスコアは88% クラスのレベルを上げるには90%以上の点数を4週とらなきゃいけないのが学校のルール。あと少しだったなぁ…としょんぼり。
でも結果をホストマザーのノリーンに報告したらグッド!と褒めてくれた。そうだ、悔しい気持ちは悔しい気持ち、できたところはちゃんと自分で自分を褒めないと。
テストが終わったご褒美に、お気に入りのアジアンフードレストランへ。
ビーフ炒飯€10をオーダー。どんぶりにたっぷり入った炒飯は馴染み深い味。あ〜〜ほんとに美味しい。テーブルに置いてある醤油をちょこちょこ垂らしながら食べてみる。うまい。あまりの醤油の美味しさにスプーンに数滴垂らして直で飲んでしまった…。醤油だけを飲んだのなんて初めてだ…。日本にいる時こんなことしたことない…。そしてなんで醤油がここまで恋しいかと言うと毎日授業でSUSHIの話題がでるからだ。もうとにかくSUSHI、日本と言ったらSUSHI、SUSHIという単語を発さない日が来ないほど毎日SUSHI三昧なので、醤油が恋しくて仕方なかった。
ちなみにこの街にもいくつか日本食のお店はあるのだけど、ちょっと高いしまだ我慢している。クラスがレベルアップしたらご褒美に行こうかな。
その後街中のアジアンフードマーケット巡りに。おたふくソースとたこ焼きソースまであった。細かいチョイスだなぁ。今後の自炊に想いを馳せる。食べ物のことを考えてる時間てなんでこんなに幸せなんだろう。そう思っていたら強い雨が降り出した。
昨日と同じ天気だ。結構冷える。ということでパブに入ってアイリッシュコーヒー€6.2に初挑戦した。
ウイスキー入りの甘いコーヒーにたっぷりの生クリームが乗っている。かき混ぜないで吸い込むと想像以上の美味しさだった!ウイスキーの香りがいいのもあって、なんだか洋酒がたっぷり入った最高に美味しい甘いケーキを飲んでる感じ…美味しくてもう一口もう一口…とこくこく飲んでしまった。飲めるケーキがあったなんて…!それなりに強いんだけど、変な酔い方もせず、ゆったりと体があったまってアルコールがまわる感じが心地よかった。冬になったらずっと飲んでるんだろうな。
三時過ぎに一度帰宅。夕食までゴロゴロしたり勉強したり。改めて贅沢な時間だなぁとしみじみする。
今日の献立は白身魚のパン粉焼きとたっぷりフライドポテトにインゲンとグリーンピースのソテーだった。ノリーンの料理は美味しい。
クリスに夜の予定は?と聞かれノープランだよ、と答えるとペトラとパブに行くけど一緒にどう?と誘われた。もちろん!と答えて七時半に家を出る。
家から一番近いパブへ。アコースティックギターの二人組の男性が弾き語りをしていた。
ギターも上手で二人とも素敵な声…!隣でクリスがノリノリで何度もいい声…CDが売ってたら買うわ…と繰り返している。六曲くらい聞けて、演奏終了。良かったからチップ置いてくるね、と言って席を立ったらペトラとクリスも続いてチップを入れに行っていた。クリスはしばらく話している。席に帰ってきたクリスにペトラが一言、「あなたはグルーピーね!」三人で爆笑してしまった。それからウィスキーを行くわよ〜とペトラ、クリスは今夜はパーティね!なんてはしゃいでいる。
お酒がまわっておしゃべりも加速!お互い拙い英語でどこの国でも女の人が影のボスよねとか、スマホの写真を見せ合って自分の家や街や家族の話、それに色んな人にダブリンじゃないの?と言われながらもゴールウェイに来て良かったね、などなど時間も忘れて話し込んだ。好きを共有できるのはなんでも嬉しい。
こうして出会えて同じ夜を過ごせて良かった。
€5でハンバーガーランチ!
昨夜から風が強く吹いていた。窓を叩く風の音に何度か目を覚ました気がする。
案の定外は曇り空。強く強く風が吹いている。
朝は一緒にホームステイをしているクリスとペトラと8時40分に玄関で待ち合わせて登校しているのだけど、今朝はペトラが玄関にいなかった。クリスに先に行っちゃったのかな?それとも中に?と聞かれたけど、部屋は空だったから行っちゃったのかも…と返して道路側を振り向くと、道路を渡って湖沿いの道でペトラが手を振っていた。いたー!とクリスと顔を見合わせる。ペトラはこちらに渡って来て両手を広げて風よ!なんてやってる。彼女はこの天気が好きらしい。
ペトラは62歳なんだけどなかなかお茶目な仕草をする。ブロンドのワンレンにメガネを掛けてキリッときまってるいかにも先生という出で立ち(実際にお仕事は教師)でお茶目に振る舞うからより一層キュートさが引き立つ。
授業中も強い風の音を聞きながらジョンが「トラディショナルなアイルランドの天気だよ。」と笑っていた。私がこの国に来た7月頭は毎日晴天ですごく暑かったのだけど、あれはやっぱり異常気象だったんだなぁ。でもやっぱり太陽が恋しい。明日はお日様でないかな。
お昼は学校の近くにあるハンバーガーとポテトにドリンクが付いて€5のカフェに。
ハンバーガーのビーフパティはしっかり肉肉しくて、ポテトも山盛りだし、これで€5はお得だ。ハンバーガーを味わっていると、外では雨が強く降り始めた。今日は街をぶらつくのはやめて帰って勉強をしよう。そのあと雨は6時くらいまで降り続いていた。
この日の夕食はチキンカツレツチーズ入りと茹でブロッコリーとニンジン、じゃがいもが二個!チキンカツレツがすごく美味しかった。ノリーンは料理が上手だなぁ。食べ終わるとジョンが自然に鍋などを洗い始めてサクサク片付けていく。我が家の父とは大違い。
部屋に戻ってからたっぷり今週の復習ができたので、明日のテスト頑張りたいな。
アイリッシュ文化の授業を受けよう
今日は水曜日。昨日と今日とジョンがサクサク教科書を進めてくれる。日本でおそらくやったことのある文法を英語で学び直すのはとても楽しい。日本で英語を勉強していた時は日本語に訳すのが勉強だと思っていて、答えの訳と一字一句同じになるように躍起になっていたし、イディオムはわけがわからないから暗記…でも暗記できないからお手上げ…という感じだったのだけど、こっちに来て半月くらいだけど英語で単語や文章を聞くと日本語に直さないでも意味がポンとそのまま出てくるようになった。この変化は一番おもしろいなぁと思う。これからどんどん吸収していきたいな。まだまだ学び始めたばかりだ。
授業を終えて、一度帰宅し昨日の夕飯の残りを食べて少しお昼寝をしてからふたたび学校へ向かった。今日は学校で開催されている、フリーのエクストラレッスンでアイリッシュ文化を英語で学べる日なのだ。
先生はアイリッシュだという若い男の先生。お手製のビンゴにはアイルランドのキーワード「ギネス」「州」「レプラコーン」「飢饉」などの英語で書かれたワードが並んでいて、それらについて3つ何か情報を答えられたらOKというもの。同じクラスのイタリアから来ているフランチェスコとスペインのおばさまの三人でチームを組むことに。
スペインのおばさまがよくアイルランドの文化を知ってるし、英語が達者なのでどんどん話していく!私はわかってても英語にできず…フランチェスコは教室にいる時より喋っていた。すると私たちのチームから発表。私もしどろもどろでなんとか答えられたけど…。
アイリッシュの先生はハツラツとしていて、グーグルで検索しながらたくさんの知識を私たちに与えてくれた。なかなか楽しいレッスンだった。
そして先日、私がアイルランドに行くきっかけを作って下さった55歳からのアイルランド留学日記さんにリンクを貼っていただき、何人かの方に見てもらえるようになりました。ありがとうございます。のんびりマイペースに書いてく予定なんですが、また覗いてもらえたら嬉しいです。
健康的なパブナイト
火曜日。本当は今日、スペインから来ているカラと授業の後に街へ出てランチをして買い物をしようねと約束していたんだけど、彼女は今週は住まわせてもらってる家の小さないとこの面倒をみなくちゃいけないのを忘れてたのと言って約束は来週へ延期に。それにカラは今日はお休み。メールをしてみるとなんだか疲れちゃったとのこと。私も実は少しだけおつかれモードだったので、学校から帰るとしばらくぐーぐー寝てしまった。
夕食をたべ終えて、7時過ぎ、クリスとペトラの声が廊下からするので顔を出して見ると二人でパブに行ってアイリッシュミュージックを聞くのだそう。一緒にどう?と誘ってもらえたので、せっかくだからと行くことにした。
ペトラは先週からアイリッシュミュージックが聞けるパブに行きたいと言っていたのだけど、先週おすすめすたクレーンバーは夜の演奏が9時半からで、遅すぎたのよねと言っていた。今日は早い時間から演奏しているパブを探す。何軒か覗いてみて、ザ キーズからアイリッシュミュージックの音色が聞こえて来た。
有名なお店なんだよ〜と店構えは知っていたのだけど中に入ったのは初めて!
吹き抜けのワンフロア下がったとこに客席とカウンターがあり、その上に宙に浮くようにしてバンドが並んでいるステージが見える。ステージは客席と繋がっていて特に仕切りもないので、私たちは演奏者の真後ろに座って演奏を楽しんだ。
アイリッシュ太鼓のバウロンと、ギター、コンサーティーナ(アコーディオンの一種)とフィドルで構成されていた。
この前のアイリッシュショーでも聞いた有名なものも演奏してくれた。アイリッシュミュージックの音色ってなんでこんなにわくわくしてしまうのかな。子供の頃やったゲームの酒場そのものみたいな空間にいるとファンタジーな気分になってくる。向かいの席の夫婦は生牡蠣を楽しんだ後、一緒に立ち上がってフロアの空いているスペースでペアでアイリッシュダンスを踊り始めた。それがなかなか上手で、素敵!トイレに立つ時「ダンスすっごくよかった!」と声をかけたら次の曲で一緒に踊りましょう!なんて誘われてしまった。しかしダンスはからっきしなので断ってしまった。う〜ん踊れたらもっと楽しいのに…いつか踊りたいな。
ペトラは健康的な人なのでパブでは一杯だけ楽しんで、9時過ぎにお店を出た。帰り道、二人のクラスメイトにばったり会ってしばらく話して、帰宅。いい夜だった。
映画を観に行こう
月曜日。週の始まり。今日から増えたクラスメイトはイタリアから来たフランチェスコ。高校生くらいに見えるけど、大学生なんだそう。彼は着いて早々に「ケータイがない!」と一言。来たばかりでかわいそうに…ブラジルから来ているカイルがこれでかけて鳴らしてみなよ。とケータイを貸してあげていた。カイルはいつも周りをよく見ていて、グループでの課題をやる時なんかも一人になってしまったクラスメイトに声をかけてあげるし、すごく優しくてそれがさらっと自然で、すごくクールなのだ。そのカイルからケータイを借りてフランチェスコがかけてみるも、だめ…見つかるといいな…。
夕食の後はクリスと映画に。前に映画館に行った時から「マンマミーアの続編が見たいの!」と言っていたので満を持して一緒に行ってきた。こちらでは前作の公開から10年後の7月20日金曜日に公開されている。クリスはスイスから2ヶ月語学留学に来ている50代のおばさまで、プラチナのショートカットに小麦色に焼けた肌、下まつげにはいつもエメラルドグリーンのマスカラを塗っていてそれがすごく似合っている。ファッションもバッチリ!明るくて笑顔が素敵な人なのだ。大きなボードの前で写真を撮ったけど、ほんとにそのままマンマミーアの作中に出てきそうな感じの素敵な人。
夜の8時半。劇場に着いてチケットを買い、シートに座ると新作映画なだけあって席はかなり埋まっていた。
実は前作を未履修の私…なんとなく話の大筋は知っているのだけど、一応登場人物などを事前にネットで確認しておいた。細かいセリフの理解はできないけれど、お話の流れや登場人物の心情なんかは理解できて、歌と踊り、映像の中の海と空の美しさなんかをうんと堪能できたし、すっごく楽しく見れた!それに観客のみんなの反応もおもしろくて、一斉に大爆笑すると、あ、海外ドラマでよく入るSEだ…とか思ってしまうし、ダンシングクイーンが流れる一番の盛り上がりのとこなんか前の席に座ってた女の人が一緒に踊っていた。エンドロールでは拍手が!!みんなが楽しい〜っていう気持ちを共有しながら見れて、それもよかった。
クリスと楽しくてすごくハッピーだね。今すぐギリシャに行きたいねなんて話しながら歩いて家路に着いた。
霧の中のモハーの断崖
日曜日。ゴールウェイ は朝から霧に包まれていた。ノリーンの作ってくれたランチボックスを持って家を出ると湖の向こう側は霧に包まれて、真っ白で何も見えなかった。
今日はモハーの断崖を見るバスツアーを予約した日だ。€22。この霧、晴れてくれないかなぁと願いながらバスの停留所に向かう。
45分の受付ギリギリにチェックインすると係りの人から少し待っててとの指示が。学校で一緒の日本人学生の人たちと行くつもりでチケットを取ったのだが、彼らは優秀なので先に着いていてもうバスの中にいるという。てっきり同じバスに案内されるのかと思いきや、この日は大盛況でバスが二台でていた!乗ったら別のバスだったのだ。
10時、満席でバスが出発。運転手のおじさんはガイドも兼ねていて、ダブリンで参加したツアー同様に話す話す!移動中はず〜〜っとアイルランドの歴史と文化について話してくれていた。ぼんやりしていると一時間もしないいうちにバスが停車。一つめの観光スポット、デューングラ城に到着した。
15分しか見る時間はなかったので、さくっと城の周りを歩く。石造りの城がゴールウェイ湾を背景に浮かんでいる景色はとても想像力がかきたてられるものだった。中世がそのまま、ここにあるという感じ。時間があれば中に入りたかったな。
そのまま海沿いの道を走るバス。うとうとしてたのでどこに降ろされたのか聞いてなかったのだけど、みんなが進む先に着いて行くとなんと崖!
霧で視界が良くなくて気づかなかったけど一歩踏み出したら荒ぶる海へ真っ逆さま…眠気が一気に覚めたのだった。
バスはドゥーランの町へ。ここはモハーの断崖の最寄りの町で、アラン諸島へ向かう船も出ている。この町で45分間のお昼休憩。いくつかのパブとお土産やさんの並ぶ小さな町だった。カフェでコーヒーを飲んで、チョコレートトフィー屋さんを物色。一枚買うとお店の人がどこから来たの??と声をかけてくれた。日本だよと答えるとマウントフジね!有名な日本の高い山!と言ってくれた。富士山のことこっちの人も知ってるんだなぁとちいさく感動。そして私は富士山の存在を忘れていたことに気づく。これから日本の紹介をするときは富士山の名前を出そうと思った。
霧の中をバスが走る。窓の外は景色が変わってきて、丘を覆うのは草木ではなくいくつもの石だった。背の高い建物も、生い茂る木々もそこにはなく、遥か向こうまで車内の窓から見渡せた。そして空がとてつもなく広くて大きいのだ。この国に来てからこの空の大きさに何度も何度も驚かされている。東京にいる限りこんなに大きな空はとてもじゃないけど見られないし、たとえば地方の方に観光に行ってもここまで広い大地というのには出会わなかった。日本の土地は起伏があって、木々が生い茂っていてそもそもの地形が違うのだろうな。
雲が割れて青い空が覗き見えていた。雲の向こうも果てしなく広がる青さになんだかとても感動してしまう。そしてこのまま晴れて欲しい、そう願ってこの日のメインであるもハーの断崖に到着。
ビジターセンターの前の駐車場は様々なツアーバスでいっぱい。色んな国からの観光客で賑わっていた。ここでの滞在時間は1時間半。高台に登る途中で日本人のクラスメイトに会い、何も見えないからお茶でもしに行こうと声をかけてもらったけど、まだ着いたばかりだし、ここまで来て何も見ずに帰るのはいやだ!と思って一人で登り切ってみた。
しかし、ほんとに視界は真っ白。なんも見えない…でもまだまだ時間はあるし霧が晴れないかとねばってみた。
すると!一瞬だが霧がさぁっと視界から消えて、雄大な断崖の姿を見ることができた。もの凄い迫力。とてつもない巨大なものを目の前にすると、改めて自然のやることのスケールの大きさにびっくりするし、敵わないなと思ってしまう。自然の中に神様をみた、古代のケルト人たちの気持ちがわかった気がした。
ほんとに一瞬だったけれど、見れてよかった。でも次は晴れた日に見たいな。
バスの時間の15分前にビジターセンターのトイレへ向かうととんでもない大行列になっていた!どこのツアーも同じような時間に出発なのだろう。しかし、アイルランドのトイレは男女共用。全てが個室なので回転が早い!日本もこれにならないかなぁ。すごくいい。
モハーの断崖を出て、バスはバレン地方へ。この辺りは石が多く、石灰岩がゴロゴロしている。ゲール語でバレンは「石の多い場所」という意味だそうだ。
まずバスは古い教会へと向かった。ここにはたいへん古いハイクロスが残っているのだ。
ケルトの文様が年月にさらされて、風化していたけれど、確認できた。神聖でしんとした静かな場所だった。
そして最後に巨人のテーブルと呼ばれるドルメンへ。
石灰岩のデコボコした地面の真ん中にドンっとテーブルのような姿の巨石が積まれていた。これだけ巨大なものを積み上げた古代の人たちはすごいなぁ。石だらけの空間にドルメンがある光景はなんだか宇宙の遠い星の光景にも見えて、不思議な気持ちになってしまった。
マーケットでオイスター!
土曜日、いつもと同じ時間に目覚めるつもりで目覚ましを鳴らすも見事に二度寝。8時半に起床。下の階がなにやら騒がしいけど、またホストファミリーのお孫さんが来てるのかな?と思いながらキッチンに向かうと二人もお孫さんが来ていた!一人はまだ9ヶ月の赤ちゃん!かわいい〜にしてもほんとに大家族だ。そして家族の距離がすごく近い。ほとんど日替わりでノリーンの元に子供たちが孫を預けに来ている。いい関係だなぁ。
11時頃、街へと出てみる。教会の前でやっているクラフト&フードマーケットが今日は大盛況だった。
生牡蠣の屋台がでていてどうしても惹かれてしまい、3つで€5をいただいた。お店のお兄さんが牡蠣をその場で剥いてくれる。
生レモンを絞って一口でジュルリ。んっんまぁ〜〜い!
牡蠣のスープの塩気が濃くて、身は大きくないけど、美味しさがぎゅうぎゅうに詰まっていた。味が濃い!クリーミーすぎるぶるんぶるんの日本の牡蠣が少し苦手なんだけれどこれは真反対でとても好みだった!ほんとはもっと食べたかったけど我慢してしばらくマーケットをみてまわる。
こないだ食べたドーナツ屋さんもあって、今回はシナモンとココアの2つを買ってみた。ん〜やっぱり美味しい!
通りの方まで続くマーケットではお魚屋さんまできていた。紐を引くとアンコウの口が開く仕掛け。端まで見て、ハンバーガーで腹ごしらえをすることを決意。
アイルランド産のお肉で作られるハンバーガーは注文を受けてからお肉を焼き始めるスタイル。5分待ってねと言われ待ってる間に行列ができていた。
焼きたてのパティはジューシーで美味しく、満足。腹ごしらえを済ませて、賑やかな街を抜け、そのままソルトヒルに向かって歩いて行く。晴天で気持ちがいい。
海沿いの道は風が強く、少し冷たい。この国の風は強いな。
ソルトヒルまで30分も歩けば着くと思っていたが、思ったより遠い。途中で何度か休憩しながら歩いたので1時間くらいかかって到着。ビーチを眺める前にまずは休憩。パブが並ぶ通りに出た。ちょっとオシャレなレストラン兼パブに入ると土曜日ということもあって、家族で食事をとっているお客さんがちらほら。
チョコミントアイスと紅茶で一休みした。
こちらの紅茶はだいたい€2.5くらいでポットで出てくるのですごくありがたい。日本だとなかなかポットで出してもらえないし、ポットで出るようなところはお値段がかわいくないことが多いのだ。
向かいの席はおじいちゃんおばあちゃんにお友達と小さなお孫さん。やっぱり家族仲がいいなぁ。しばらくするとお母さんがもう一人子どもを連れてやってきた。スタイリッシュな店内だけど、ゆったりとした雰囲気が流れていた。
ビーチの前には遊園地が。
子どもたちの声が聞こえる。ブレイにもこんな移動式の遊園地があったなぁ。また行きたいな、ブレイ。
風は相変わらず強く吹き付けていたけど、ビーチでは親子が元気に遊んでいた。
帰り道の道のりもまた長くて、途中で芝生に寝転んでいたりしたので1時間半くらいかかってしまった。家に着く頃は6時半近くになってしまって、ヘトヘトだった。
今日はノリーンがいないので、ジョンがノリーンが用意したご飯は冷蔵庫だよ。水飲む?と面倒をみてくれた。部屋にいたクリスに声をかけて一緒に夕食。食事が終わる頃にまたジョンが来てデザートのアイスを切り分けてくれた。
7時からエア広場でパレードがあるよ、行って来たら?とジョン。クリスはなんのこと?というのでアートフェスティバルのパンフレットを指差してたぶんこのバードマンというアート作品が今日の夜、街を歩くって書いてあるからそれだと思うよ。というとクリスはさっそく出かける準備をしてあっという間に街へと出て行った。わたしにも声をかけてくれたけど、くたびれすぎてるから少し休みたくてクリスを見送った。夜の10時からのもあるし、休んで元気になったら行こうかな。
部屋で英語のテキストをやって、ゴロゴロして10時。エア広場に来てみたけど、パレードという雰囲気ではない。どこから始まるのかな?と通りにでたら、来た!
鳥の骨組みのようなものを纏った人がガードの警官とスタッフに囲まれながらこちらに向かってきている!かなり大きい!竹馬みたいのに乗ってるようだ。
こんな人だらけの通りをどうやって?と思ってたので納得。日が沈み始めたので彼らの身体の内部が光っていた。街中を青やオレンジに光りながら歩くバードマンはすごくストレンジだった。お尻にはスピーカーが内蔵されていて、奇妙な音と一緒に鳴き声が聞こえる。
なにより鳥らしい動きがすごいのだ。めちゃくちゃリアル。動かしてる中の人の器用さと、リアリティを追求した設計のなせる技なんだろうな。と感心。
パブで飲んでいた人たちも一斉に店の外に出て来て、お酒を片手に巨大な鳥を眺めながら写真を撮っていた。通りを歩く鳥を追いかける人々。このままついて行ったら、このたくさんの人を引き連れたまま異世界に連れていかれてしまいそうな気がしてわくわくしてしまう。
少し広い通りでは鳥たちが人をつつくパフォーマンスも。ストリートの端まで行って、折り返していくのもついて行って、バードマンたちが巣に帰る頃にはとっぷりと夜の帳が下りていた。