ハロウィン!
ハロウィンはアイルランドが発祥のお祭り。キリスト教以前のケルトの人々のお祭りがハロウィンの起源なんだそう。古代ケルトの人々は焚き火や宴をして収穫祭の終わりを祝うお祭りをしていた。その日は現世と来世を分けている境界が弱まるので死者の魂がよみがえり、生家に帰ってくる日本のお盆のような日でもあった。色んな妖精たちもやってくるので人々は仮装をして身を隠したそう。ハロウィンの日に仮装をするのはそんな訳があるのだとういう。
家主も昨夜は大きなかぼちゃを二つ買って来て、中身を掘り抜きジャックオランタンを作っていた。
学校も授業は一コマだけで、11時からハロウィンパーティーがスタート!お菓子やジュースが並び、私はパンプキンカーヴィングのアクテビティに参加した。
硬そうに見えるカボチャだったが、意外と簡単にナイフが入り、30分もしないうちに完成した。中身をほじくるのが一番の重労働だった。三人で交代しながらカボチャを彫っていく。
目のおっきなかわいいジャックオランタンができた。
その後はハロウィンの怖いお話…プロの話家のおじさんが色んな声を使い分けながら魔女の話をしてくれた。まるで落語を聞いているかのようで、様々な声帯模写が飛び出してきて面白かった。お次は教師によるミュージックライブ、シンセサイザーとマイクにアンプが置かれ、モジャモジャ頭のサイモンが登場。プロなのか?!という迫力満点の弾き語りを披露してくれた。途中でコーラスに入った女の先生もすっごく上手だったなぁ。この国はそこらじゅうにミュージシャンがいる。
ハロウィンパーティーを満喫したあとは、友人とお昼を食べてたっぷりとお茶をした。モンスターマフィインケーキ、かわいいでしょう。ホットチョコレートを頼んだら「生クリームにマシュマロものっけちゃう?」と聞かれたので元気よく「もちろん!」と答えた。マフィンも甘かったけどこのホットチョコがさらに甘い〜!!けどすごく美味しかった。
友人を別れまた学校に戻る。今度はフリーレッスンでアイリッシュカルチャーについての1時間の座学。学校の先生がスライドを使いながら丁寧にアイルランドの歴史から現代の人口や文化についてお話をしてくれた。実は毎月このレッスンには出ていて、自分でもアイルランドについては調べてあるからだいたいのことはわかるんだけど、何回聞いてもおもしろく感じられる。熱心に話を聞くドイツのおじさまが生徒でいたので、質問も多く飛び出して、充実した1時間だった。
その後、ミードという蜂蜜酒を買いに街の酒屋さんへ行くと目の前にものすごい人だかりが!いつもストリートミュージシャンの人がいるから賑わってはいるんだけど、今日は格別だった。レジのお兄さんに聞くとダブリン出身の有名なミュージシャンなんだそう。なるほど、盛り上がりが尋常じゃないわけだ。結構な曲数を披露してくれていた。
帰宅すると家主もすぐに帰ってきたので、一緒にジャックオランタンを玄関に飾っておいた。
その灯りを見て仮装した子供たちがわらわらとお菓子をもらいにやってきた!本物のハロウィンだぁ〜!!と密かに感動!子供たちは騒ぐこともなくみんなお行儀が良くて、お菓子をあげないからといってイタズラしなそうな子たちばかりだった。ゾンビだったり幽霊だったりズパイダーマンと子供の蜘蛛だったり、色んな仮装が可愛らしい。
その後パブへ向かった道中もたくさんの仮装の子供たちと付き添いの親を見かけた。街のそこかしこにあったかいランタンのオレンジの灯りが灯っていて、ステキな夜だった。