いざ新居へ!
土曜日。朝起きるとスペインから来ているラウラが出発の準備をしていた。彼女は今日が最終日。10時に学生アパートを発つ。迎えのタクシーまで一緒に荷物を運んで、ハグしてお別れ。スペインのマヨルカ島へと帰っていった。毎晩結構張り切って遊んで勉強もしていた彼女。楽しんでいるみたいだったけど、やはり地元の太陽が恋しそうだった。帰れて嬉しい!マヨルカ島へ遊びに来てね!と言っていた。
家主と約束した時間は午後一時。洗濯機の乾燥が終わると踏んでいたのに終わらず…家にいたメナが次に洗濯機を使いたいと言っていたので、私の洗濯物はソファに置いといていいから次使ってね!と言い残して家を飛び出した。
家賃と一カ月分のデポジットを現金で用意するためバタバタしながら近くのスーパーのATMへ。一度に€300までしか引き出せずちょっと手こずりながらもお金が無事用意できた。
学生アパートから新居までは徒歩で30分。ちょうどいいバスの路線もないし、タクシーはもったいないし、で、結局歩いて行くことに。
久しぶりに晴れて汗ばむような陽気。小さなスーツケースにバックパックを背負って歩くのはなかなかしんどかった。待ち合わせ時間ぴったりにお家に到着。
家主の名前はスザンヌ。笑顔で迎え入れてくれて、鍵のかけ方やキッチンの使い方、ハウスルールなどを教えてくれた。お昼作るけど食べる?と聞かれ、ぜひいただきたい!と答えるとポーチドエッグとグリルしたスモークサーモンのオープンサンドを作ってくれた。パルメザンチーズが降りかかっていて、カフェで食べるご飯みたい。とても美味しかった!
天窓から差し込む光が気持ちいいキッチン!これからここに住めるなんて幸せだなぁ。スザンヌはラグビーの試合を観に行くと仲間たちと出かけていった。もう一人、フローレンスという社会人の女性が住んでいるそうだけど、泊りがけで山に登りに行ったそうで会えなかった。
近くのホームセンターまで枕と掛け布団、布団カバーを買いに行った。なかなか大変な重さだった。
途中、一瞬アパートに戻るとメナが洗濯物を全て綺麗に畳んでソファの上に置いておいてくれていて感動…!なんて優しいんだ。感謝のメールを送った。
夕方、窓から見える夕日が綺麗で思わず外へ飛び出した。湖を真っ赤に染める夕日がうんと綺麗で、これから毎日変わるこの景色を楽しめるなんて幸せだなぁと、思い切って一カ月早く引っ越しを決めて良かったと思った。