ハーリングの試合を見よう!

日曜日。今日も見事な曇り空!なんだかもう開き直ってきた。今日は私が滞在している街、ゴールウェイの市民にとって大大イベントがある日なのだ。この国の国技であるハーリングの決勝戦の日!ゴールウェイ VSリムリックの試合が15時からスタートするのだ。

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街では数日前からゴールウェイチームフィーバー!道路の脇でまるで野菜の直売所のようにフラッグなどの応援グッズを売っていたし、ショッピングストリートはテーマカラーで彩られていた。

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ハーリングは世界最速のスポーツ言われているらしい。その歴史は古く、ケルト神話にも登場する。ケルトの英雄、クー・フーリンがその名を得る時の話が有名だが、そのお話の中でも彼がハーリングの試合をする描写がでてくる。(ちなみに彼は幼少ながらに物凄い腕前だ)

ゴールキーパーディフェンダーミッドフィルダーフォワードで構成されスティックとボールを用いて行われる。

広いグランドに建てられたHの形をしたゴールの上部を通過したら1点、下を通過したら3点。下のゴールはキーパーが守っているので点を入れるのはなかなか難しい。

またボールを手にしたら4歩、もしくは4秒以内に動作をしなくてはならないので、試合はとってもスピーディ!さらに選手たちがボールを奪いにぶつかり合う!激しいスポーツ。

実は私も見たことがなかったのでまずはルールをインターネットで確認した。15:30、街のみんなの憩いの場であるエアスクエアに到着。

いつもとまるっきり様子が違い、後ろは立ち見、芝生にはたくさんの人が座り、前方には臨時に設置されたスクリーンが。

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芝生のゾーンは事前にチケットを取ってないと入れないようだ。ユニフォームを着て応援グッズを持った人々、警備の警官たちも試合を見ていた。

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私は広場のそばにあるパブに入り、ギネスハーフパイントを頼んで試合観戦。店内はぎゅうぎゅうの満員だった!テレビは二台。カウンター前に立って試合を見つめる。点が入るたびに店内は一喜一憂。盛り上がりがすごい。前半終了、ハーフタイムになると店内の半分くらいは外へ、煙草タイムだ。私もグラスを空にして外へ。エアスクエアではハーフタイムにマーチングバンドの生演奏をしていた。

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そのまま歩いてショッピングストリートへ、いつもは人でごった返しているショッピングストリートも今日に限ってはほとんど人が見当たらなかった…ハーリングの力おそるべし!そう思いながらキーズバーへ。

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ここでもスクリーンや店内の複数のテレビでお客さんたちが試合観戦していた。運良く座れる席があったので座って試合観戦。リムリックの方がリードしている。下からのゴールを(ポイントが3点)2回決めているのが強みだ。ゴールウェイ も負けじと上からのゴールで地道に点を稼いで、逆転できそうなところまで追い上げていき、最終的に一点差でリムリックが勝利した!同じテーブルで観戦していた男性はリムリックの人だったらしく大喜びで店を出て行った。残ったゴールウェイ勢もぽつりぽつりと店を出て行く。しかし白熱したいい試合だった。逆転するかと思えた追い上げが本当に凄かった。最後まで勝敗が見えない、諦めなければ諦めないだけ返ってくるものがある、そんな競技だと思った。不屈のアイルランドの精神が垣間見れた気がする。

すっかりハーリングのファンになってしまった。

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少し落ち着いてからまたショッピングストリートに出ると試合を見終わった人たちで賑わっていた。川べりに出ると夕日が眩しくて、若者たちはまだ試合の興奮冷めやらずという感じで楽しそうにお酒を飲みながら話していた。