引越しの日がやってきた

土曜日。今日は4週間住んだノリーンの家を出る日だ。昨日はノリーンに会えなかったのでまだ出発時間などを告げられていなかった。

朝10時。4週間の滞在中にさらに増えた荷物を必死にパッキングしていると階下から声が聞こえてきた。ノリーンが起きてきたようだ。

学生アパートには2時以降に入室できること(前の学生が退去して個室の清掃が終わるのが2時)それまでこの家にいていいかをたずねた。私と入れ替わりで新しい学生が私の部屋にも入るからだ。新しい人は夕方に来るから大丈夫と言ってもらえた。タクシーで向かうことを伝え、部屋に戻るとしばらくしてから名前を呼ばれた。

ホストファザーのジョンが車を出してくれるのだそうだ!なんてありがたい!

クリスとクリスの娘さんは街へ。ハグをして別れを惜しんだ。もっと一緒に暮らしたかったね。また学校で会おうね!と。

リビングに大量の荷物をおろして、ノリーンが部屋の掃除をスタート。あーどんどん私がいた部屋ではなくなっていく…4週間分の思い出が蘇ってきた。

掃除を終えたノリーンがランチにサンドイッチを作ってくれた。何度か食べたお気に入りのサンドイッチだ。たっぷりのチェダーチーズにトマトを乗せてオーブンで焼いて、バターをたんまり塗ったサンドイッチ。これがとっても好きだと言うとノリーンはニコニコしていた。バトラーズで買ったチョコレートの詰め合わせと日本から持ってきた手ぬぐいと手紙を渡すと、こんないいのに!と言いながらも受け取ってくれた。鮮やかな柄の手ぬぐいを綺麗だと言って気に入ってくれて、嬉しかった。

出発の時間までしばらくあるのでノリーンといろんな話をした。何か困ったことがあったらいつでも電話してねと言ってくれて、ありがたくて泣きそうだった。あなたはアイルランドでのお母さんだと伝えると、そうよ!と笑ってくれた。

そろそろ時間だ。ジョンが出してくれた車にノリーンも一緒に乗ってくれてアパートへ向かった。今日もレースがあるので道路は大渋滞…タクシーじゃなくてほんとに良かった…。

ノリーンは一緒に部屋に入ってくれて、荷物を運ぶのを手伝ってくれて、こちらのキッチンの使い方などを説明してくれた。

車に戻るノリーンとジョンを見送る。忙しいのに手伝ってくれて感謝の気持ちでいっぱいだった。ああほんとにほんとに良い出会いをしたなぁとしみじみと感じた。同じ街に住んでいるからきっとまた会える!

ありがとう!ノリーンとジョン!また会いましょう。