オイスターフェスティバル!

土曜日、学生アパートの退去日。朝の8時半、新しい家の同居人であるフローレンスに車を出してもらってアパートへスーツケースを引き取りに行った。

荷造りの結果、スーツケースに加え食品などの荷物が何袋も…こんなはずでは…と思いながらもフローレンスに手伝ってもらいながら、彼女の車に運び込んだ。学生アパートのルームメイトたちは起きてこなかったので、ルームキーを返却して引っ越し完了。ちょっとだけさみしい気持ちになりながら、二カ月間の思い出を振り返った。

学生アパートから新しいお家までは車で5分。しかし歩くと30分…フローレンスが車を出してくれて本当によかった!!

引っ越しを終えて一安心していると、日本人の友人から連絡が、一緒にオイスターフェスティバルに行かない?とのことで昼過ぎから町へ。

オイスターフェスティバルは金曜日から開催されているイベントで、金曜日には牡蠣の早剥きコンテスト国内決勝戦が行われていて、本日は全世界から集まった早剥き職人たちによる決勝戦が会場で行わる。それに参加するには€70が必要なのでそれは断念。しかし町のいたるところでお祭りに乗じてオイスターが食べられるのだ。

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私たちは前から気になっていたというワインバーへ。オイスターが6つで€16、相場的には3つで€5なのでなかなか割高だ。久しぶりに白ワインを注文して出てきたのはとっても素敵な生牡蠣のプレートだった!

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赤ワインビネガーの彩り豊かなオイスター、オリーブオイルとクリーミーなソース、マスの卵と海藻の出汁の効いたアレンジ、どれもこれも美味しかった!ワインも香りが良くて口当たりが最高!一緒に頼んだビーフとヤギのチーズのサンドイッチも美味しかった。

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久々の外食に大満足。店を出てから川辺を歩いていると子どもたちのパレードに遭遇した。衣装が海をモチーフにしていて可愛らしかった!

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美味しい食事の後はもともと日本人の友人と、彼女の友人である日系ブラジル人の子が隣町まで森へ出かける約束をしていたそうで、同行させてもらった。

こちらのバスに始めて乗る。終点まで€2。なかなか着かないなぁと思っていると「!!このバス、町に戻ってる?!」と友人。なんと降りる停留所をスルーしてしまったそう。確かにこちらのバス、アナウンスなどかないので難易度は高い…しかも巡回バスなのでぐるっと一周するのでさらに分かりづらい…。しばらくして乗った場所と同じ町の中心の停留所に到着、バスはまたたくさんの人を乗せて走り出した。

合計で2時間ほどバスに乗ってしまったかもしれない…目的地にたどり着いた頃にはもう日が沈む1時間前であたりは薄暗くなっていた。

車道から一本入ったところが本日の目的地だ。小川が流れていたり日本の山奥に似た景色。落ち葉がふかふかで、この土地はたくさん雨が降るからかそこらじゅうしっとりとした空気に満ちていた。木の根元にはキノコがたくさん生えていて、私たちは「マッシュルームだ、これは毒を持っているにちがいない。」なんて子どものように言いながら木の棒でそれらをつついた。強い風で倒れた木、そこに生えた苔、静かな空気、何をするでもなく森の中を歩き回るのは楽しかった。森の中では家族連れや犬を連れたカップルともすれ違った。

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帰りのバス停は遠く、バスが来るまで外で30分近く待ったけれど、幸いあまり寒くなかったのでおしゃべりなどをしてバスを待った。町に着くと真っ暗で、小雨も降っていたのでまた違う路線のバスに乗って家路についた。なんだか色々あった長い一日だった。