海をみつけた日
水曜日。ドナルの授業はわかりやすくて好きだ。しかし今日の宿題はネットで見つけた記事を音読して録音し、音源データをメール添付するというもの。自分の声なんか嫌だ!聞きたくないよ〜〜とみんな言っていて、海外の人たちも同じ反応なんだなぁと妙な安心感が生まれた。
朝から晴れ間が見えて気持ちのいい日だった。帰り道、湖のまわりを歩くのが楽しい。帰宅してお日様の光がたっぷりのキッチンで昼食を作った。月曜日に買ったコールスローサラダがたくさん余っていたので、何かできないかと考えた。お好み焼きソースを買ったばかりだし、お好み焼きにしよう!
コールスローで作ったお好み焼きはふわふわですごく美味しかった。
さあこのまま宿題をやろうかそれとも天気もいいし外に出ようか悩んでいたけど、やっぱり外に行くことに!
普段行くシティセンターとは逆側の坂の上の方を歩いてみることにした。
SPARというこの国でよく見るスーパーとコンビニの中間みたいなお店。
野菜が量り売りだったり、その場でカットしてくれるお肉屋、サンドイッチ屋さんも店内に併設されていた。
地元〜〜という雰囲気の優しい店内。街のおっきなスーパーよりは割高だけど家から近いしまた今度利用しよう。
そのまま丘の上を歩く。広い道には電線がなくて広々としていて気持ちが良かった。片側には学校、反対側には大きなグラウンドがあって、ハーリングのゴールポストがたっている。
そのまま歩みを進めると坂の下に海が見える!
頭の中の地図には丘の上の地形が入っていなかったのでちょっとびっくり!グーグルマップで現在地を確認して納得した。
向こうの海辺では何やら人々が楽しそうにしている声が聞こえてくる。しかし、目の前には線路がありどうやって向こう側へ渡ればいいのかわからなかった。犬の散歩をしていたおばあさんに声をかけて道を聞く。おばあさんは低い声で簡潔に道順を教えてくれた。お礼を言って案内された道を行く。道順通りに歩いて行くと、線路の下にトンネルがあった。
なんだか日本の田舎道のような雰囲気がある。
トンネルを抜けると馬に乗った女の人が二人、道路をかけて行くのとすれ違った。近くに牧場がきっとあって、乗馬体験ができるのだろう。海辺の風に吹かれて颯爽と駆け抜けていく馬達が美しかった。
この辺りの風景はいかにもアイルランドらしい石垣と緑が続いている。この石垣をみると私は沖縄の風景を思い出す。
さあいよいよ海岸だ。
右手には砂浜とその奥にはゴールウェイ の街並みが見えた。潮は引いていて、強い風が吹き付けている。空がうんと広くて青くて、視界には遮るものが何もなく、大西洋をたっぷりと眺めることができた。家からわずか20分歩くとこんな光景に出会えるなんて、感動だ。
犬を連れた人々が砂浜を歩いている、犬たちは無邪気に海水に浸かって走り回っていた。地元の人たちの憩いの場のようだ。
砂浜から左手にまた道が伸びていた。ちょっとしたお散歩コースになっているようだ。
ひらけたところにでるとまた眼前には広い海が!石だらけの海岸線が続いていていて、水平線の向こうの島々が臨めた。
写真では伝わらない、ほんとに広々とした気持ちの良い光景。
飼い主さんがベンチでのんびりしている間にじゃれあう犬たち。家族連れもカップルもランニングに来てる人も、みんな気持ち良さそうに自分の時間を過ごしているようだった。
またこの街の好きなところを見つけてしまった。こんな景色がいつでも見れるなんて幸せだな。