一人でお散歩
土曜日。朝早くにクリスからメールが来た。ダブリンに向かうバスの中からだ。彼女が無事にスイスに着きますように。
天気が良くて気持ちのいい土曜日。どこか遠くに行きたい気持ちもあるけど、この前クリフデンに行ったばかり、クリフデン行きのバスの車内から見た大聖堂から向こうの町まで歩いてみることにした。
左の奥に見えるのが大聖堂。手前にはコリブ川の上流が。
この上流のあたりにはボートクラブがたくさんあって、この日は大会のようなものがあるらしくカヌーやヨットを準備してる人で賑わっていた。
青い空と、それを丸々うつした青い水面。朝の透き通った空気がまた気持ちよかった。私はこの町のこの川辺の光景がとても好きだ。気持ちがゆったりとして落ち着いてくる。
人びともなんだか満ち足りた様子でボートの準備をしている。ラジオ局の車が来ていて、ご機嫌なミュージックがあたりに流れていて、それもまた良かった。
そこから今日は30分ほどかけて西のほうへ歩いていく。大学の敷地らしきところについた。森のようになっている道を歩く。
そこら中の木の根元に何かある。近づいて見てみると、それは妖精のお家のドアだった。ひとつずつ番地までふってある。アイルランドは妖精の国、と聞いて来たけれど、ほんとに妖精さんがいるんだなぁ。
どれも可愛らしく塗装してあって、この国の人たちの心のあり方を垣間見れてなんだか嬉しくなった。
森のような道を抜けると園芸屋さんがあった。
そばに、グラウンドもあって、ゲーリックフットボールの練習をしているようだった。もっと奥まで歩くと、お茶のできるお店があるみたいだったけれど、見つけられず。
妖精さんのお家を数えながら来た道を戻った。
陽当たりのよい表通りのお店で一休み。カフェ兼軽食屋さんという感じで、お洒落でカジュアルな店内と気さくな店員さんの接客が嬉しかった。
パストラミビーフとザワークラウトのサンドイッチ€8.9を注文。サンドイッチにしては贅沢なお値段だ。マスタードソースがきいていて美味しかった。
陽の光をたくさん浴びれた、素敵な土曜日だった。