西の街、ゴールウェイに到着

ダブリン6日目の朝はホステル内に鳴り響くエマージェンシーコールで起床。まだ朝の五時半。同室の女の子たちも一斉に目を覚ましたが、特にその後放送などもないのですぐにみんな眠りについた。一体なんだったんだろう。一瞬すごくひやっとした。

窓の外はまたも快晴。ものすごく強い日差しが、早朝から差し込んでいる。

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昨夜はW杯のブラジル対ベルギー戦で、ホステルの食堂はブラジルの国旗が掲げられ、大きな鍋で作ったブラジル料理をみんなで食べていた。その盛り上がりようといったらものすごくて、ひとつひとつの感情をそこまで爆発させられるのってすこし羨ましいくらいだった。

結局ブラジルが負けてしまったのだけど、負けたって自分のご機嫌は自分でとる!といわんばかりにそのあとも中庭で外が暗くなるまで(暗くなるのはようるの11時ごろ)歌って踊って大騒ぎだった。正直すごくうるさいのだけど、なぜか悪い気はせず、そんな中私は日中歩き回って疲れたのかよく眠っていた。

 

今日はダブリンを離れ、アイルランドの西の街、ゴールウェイを目指す。すっかり気に入ってしまった坂の上の修道院を改装したホステルともお別れだ。

スタッフがみんな気さくで仕事はしっかり丁寧で、いつも清潔だし、泊まってるみんなもいろんな国で色んな年代の人がいたけど、同室の子も、みんなキッチンやテラスで一緒になるとまずは「Hello!」と声を掛け合っててすごくよかった。

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私は英語がほんとに拙いのだけど、なんでも返答には「nice!」とかすぐ褒めて肯定してくれるし街の人とかもだけど「ありがとう」って言うと「どういたしまして」って返ってくるのは新鮮で、こっちじゃ当たり前かもしれないけどしみじみといいなぁと思ったのだ。日本だと「どういたしまして」ってなかなか使わない。使うと逆に恩着せがましい感じすら出てしまう…。

友人がタイに行った時、日本語を勉強しているタイ人に「どういたしまして、は日本じゃあまり言いませんね。日本では“いえいえ”ですね。」って言われたそうだ。うんその通りだ…。日本に帰ったらいえいえじゃなくってどういたしましてって言ってみたいなと思った。

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ホステルのドアを開けて外に出る瞬間も通りかかったゲストの一人が私をみて「Bye!」と元気に声をかけてくれた。またダブリンに来たらここに泊まろう。一泊二千円ちょっとでシャワートイレ付きの6人部屋に泊まれるし、中心地から少し離れてるけどその分静かで穏やかな雰囲気だし。

 

スーツケースが二個とバックパックを持ってダブリンの中央バスステーションBus’arasへ。ホステルからほぼ一本道で、坂を下って左に曲がれば到着なんだけど、15分だとしてもとてもじゃないけど歩きは無理だと判断。通りに出るとタクシーがすぐに拾えてよかった。おじさん運転手はにこやかで、軽く会話をしてるとあっという間に到着。ものの五分もしなかったかも。チップを入れて€7,5。

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バスエーランは駆け抜ける犬がトレードマークのバス会社で車内はwi-fi完備だし充電口も窓側の席についている。荷物は自分でトランクに積んで自分で出すスタイル。座席も自由席。私は日本にいるうちにネットでチケットを買っていたので、運転手さんにメール画面を見せて乗車した。ゴールウェイまでは3時間ほどで到着。ダブリンで乗った時はガラガラだった車内も途中の小さな街で停まる度に人が増えてゴールウェイでは満席だった。

予定より二十分くらい遅れてる到着。ここからもタクシーに乗ってホームステイ先のお宅へ。

タクシーの運転手さんはゆっくり車を走らせてくれて「君が通う学校はあそこで…。」と道案内もしてくれた。

またもとっても近くて五分もせずに到着。€6。

 タクシーを降りると玄関先にホストマザーのノリーンが出て来てくれていた。60代後半のノリーン、とてもにこやかで優しそうだ。大きなスーツケースはとりあえずいて置きなさいと言って部屋を案内してもらった。玄関を開けて階段、廊下、また階段のその先の部屋。大きなベッドがあって、8畳くらいある広々としたお部屋だ。しかしここまであのスーツケースは運べやしない…。玄関先で仕方なくスーツケースを広げて中身を3回ほどに分けて運ぶことにした。大変だった…。

 

ノリーンの話を何回か聞き直してやっと答えられて大きな声がでてしまうと「しぃっ!」っと静かにのポーズ。??と思うと「下の階で赤ちゃんが寝てるのよ。」と。60代の夫婦のもとには子供がいなくてという事前情報だったのだが、話を聞いてみると子供は五人いてみんな独立している。息子の息子、つまり孫が今日明日だけいて、息子夫婦はコネマラに旅行中だそうだ。

「目が覚めたわ」と登場したのは3歳9ヶ月の男の子、アーティー君。ブロンドでお目目がくりっくりでものすごくかわいい男の子だった。うさぎちゃんの人形を振り回して、私にむかって「靴、履かせて。」と。

小さい足に小さい靴下、小さい靴。かわいい!

それから彼をバギーに乗せて、ノリーンは学校までの道のりをいっしょに案内してくれた。街は思っていた以上に人で溢れていた。最後に駅に入ってホームでアーティー君に電車を見せてあげて帰宅。

家の前には湖があって、空がうんと大きくてとても素敵なところだ。

夕食はラザニア。おかわりもいただいて、アイスクリームも出してくれた。美味しかった。夕飯を食べてるとロシアから来た50代のおばさまとスイスから来た50代のおばさまが帰宅。彼女たちも学校に通いながらここにホームステイしているのだそう。ステイしている中ではまさかの私が最年少だった。

二人が帰宅して爆速で会話が進んでいく。なんとかリスニングはできてもまったく口が挟めなくて、しょんぼり。この数時間で脳みそがフル回転して爆発しそうだった。

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明日から大丈夫だろうか…学校行ってもやってけるのかな…。そんな不安を抱えながらも、ツイッターを開くと日本の大雨の被害の状況を見て驚愕した。千葉では震度5の地震もあったらしく、日本、自然災害が起こりすぎ…自分の心配よりも日本への心配のが大きかった。

亡くなられた方もいるそうだ。ご冥福をお祈りします。