金曜日の夜

金曜日。テストはちょっと難しくて79点…初めて70点台をとってしまった…これはまずい…。このクラスに来てから英語の下手さから発言も減ってしまったし、気を取り直してちゃんと勉強しようと思った。テストの答え合わせはみんなでやるのだけど、リーディングの答えを巡りイタリアから来ているパウロとスイスの女の子たちで激論が交わされていた。あの熱量…見習いたい。

そして金曜日は別れの日、パウロが今夜ダブリンに行きイタリアへと帰っていく。ニコッと笑った顔が印象的で、いつも熱心に授業を受けていた。またね〜と写真を撮ってハグしてお別れ。

引っ越したり携帯がおかしくなったりなんだかいろいろあった1週間だった。

夜は肉じゃがをお鍋いっぱい作り、お米も炊いた。フラットメイトのイタリアから来たフランチェスコが2時間くらいびっちりお話してくれた。彼はイタリアンだけどフットボールは嫌いだしメタルミュージックが好きなんだそう。このバンドは日本のバンドなんだけど知ってる?と聞かれたけど、さすがに知らなかった…。彼は夜9時から街にピザを食べに行くそう。元気だな〜。

もう1人のフラットメイトのメナも出かけてしまったので1人で過ごす金曜日の夜だった。

楽しい授業

木曜日。ドナルはちょっと変わった先生だなぁと思っていたけど、実は彼はミュージシャンだったらしい。今日の授業中にインスタグラムのアカウントやコンサートの情報を教えてくれた。最初はムッとしていたスイスの女の子もトランペットを演奏するらしく、音楽の話が合うのかこの日からすっかり打ち解けた様子。クラス全体の雰囲気が柔らかくなってよかった。

授業も教科書にでてくる新しい単語が歌われている歌を探してきてくれて、その単語を聞き起こして歌いながら覚えた。楽器みたいにたくさん口を動かして英語を習得してね!という。毎日お天気は悪いけど、授業が楽しくて嬉しい。

この日の最後は詩を書くというものだった。みんな詩なんか書けないよ〜〜と言いつつもせっせと書いていた。みんなで発表してそのあとドナルがきちんと添削してくれた。

明日は金曜日。今回のテスト範囲がやたらと広いので大変だけど少しは勉強しないと。先週末からバタバタしていてすっかり勉強しなくなってしまったから…。

そして日本では北海道でまた大きな地震があった。この前関西に大きな台風が来たばかりだし、日本から天災のニュースが多すぎてほんとに心配だ。これ以上の被害がないよう願うばかりです。

SIMカードが復活!

水曜日。午前2時にハッと目が覚めた。昨夜SIMカードのあれこれをしながら寝てしまっていたのだ。試しにホームページから電話番号を入力してみると、いけた!そのまま必要事項を入力して、メールアドレスを登録。移行が済んだらメールがくる仕組み。

朝起きて登校。学校のWiFiに繋ぐとメールが来ていた。「あなたのリクエストは問題があり処理できませんでした。以下のチャットで問い合わせてください。」え!!できなかったの?!とかなりショック…一体何が悪かったんだろう…とめそめそしながら使えなくなってしまった古い方のSIMカードに差し直すと…なんとネットに接続できた!!よ…よかった…んだけど一体なんだったんだろう…。気苦労だらけで疲れてしまった。理由がわからなくて怖いけど、このまま使えるので使おうと思う。

学生アパートに帰宅して、イタリアからの生徒と少し話して、なんだか緊張続きでくたびれてしまったので早々に眠りについた。

さらにパニックの火曜日

火曜日、昨日に引き続きドナルのユニークな授業を受ける。しかしスイスとイタリアから来ている熱心な学生たちはどうやら彼の授業がお気に召さない様子…ムスッとしながら授業を受けていた。私はブラジルの生徒たちと和気あいあいと授業を受けた。ドナルから英語習得のためのアドバイスをいくつか教えてもらった。さっそく帰り道に実践しようとYouTubeで子供向けアニメの音声を聞きながら帰宅。

今日は一旦、学生アパートに戻る。新しく入居していたイタリアの男の子と挨拶してから携帯を見ると画面に「プライベートな接続ではありません」の警告が…YouTubeのリンクでも知らないうちに踏んでしまったかな?と思い画面を閉じた。それから1時間後、なぜかネットワークに接続できませんの文字と共に一切ネットに繋がらなくなってしまった。先週トップアップしたばっかりで、使えるはずなのに!!

電源を落としたりいろいろしてみるも復活せず…アパートのWiFiも調子が悪くて繋がらない…一体何が起こってしまったのか…ウイルスにでも感染しちゃったの??さっきの警告文関係ある?!と不安な気持ちで近くのthreeへ。ネットに突然繋がらなくなったと説明すると新しいSIMカードを渡された。どうすればいいの?と店員さんに聞くと、自分でやって、と言われて次に待ってるお客さんのとこに行ってしまった。ダブリンのそっけないthreeの店員を思い出した。

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どうやらthreeのホームページに行き、自分の電話番号と新しいSIMカードのナンバーを入力すると、数時間後には新しいSIMカードに電話番号もろもろが移行できるシステムらしい。しかし、何度電話番号を入力しても「この番号は認識できません」の一点張り…困ったのでウェブチャットでthreeのエージェントとやりとりしながら進めた。英語で企業とチャットするにあたり、こちらの国はフランクだなぁと思う。ハロー!どうしたの?と気さくな感じ。丁寧な表現もでてくるけど基本的にフレンドリーだ。

電話番号が認識されないから…と言うとじゃあチャット上で電話番号と新しいSIMカードのナンバーを教えてね、こちらでエンジニアたちが処理するからまた2時間後にトライしてみて!とのこと。

しかし2時間後…状況は変わらず…困った…またチャットで同じ説明をしたけど2時間待ってとしか言われて今回もおしまい。新しいSIMカード買うのが早いよ!とも。

時刻はもう8時過ぎ…今夜はもう無理かなぁと不安な気持ちのまま、やたらとくたびれていたみたいで、気がついたらベッドで電気をつけたまま眠ってしまっていた。

プチパニックの月曜日

月曜日!新しい週の始まり。新しい家から学校までの距離がいまいち掴めておらず、ちょっぴり遅刻してしまった。それにしても湖のまわりを歩いての登校は気持ちがいい。朝露に光る草と湖の静けさと広々とした空と…こんなに清々しい気持ちで朝が迎えられるのはそれだけでうんと贅沢で幸せなことだ。東京の暮らしじゃ得られない気持ちを感じて、嬉しくなった。

先週エイミーがもしかしたらクラスが変わるかもしれないから月曜日にはモニターをチェックしてね、と言っていたのでモニターをチェック。教室は同じだったけど、先生が変わっていた。もじゃもじゃ頭の若い男の先生だ。名前はドナル。新しくやってきたクラスメイトが何やら質問を受けている。「そのDVを振るう旦那さんとは別れないの?」?!なんてショッキングな会話が繰り広げられているんだ!と思ってたらどうやらドナルが振り分けた役になりきって質問に答えるという授業らしい。他の生徒はイマジナリーフレンドについて聞かれていたし、私は刑務所を出たばかりというていで、「で、何やったの?」という質問を受けたりした。ちょっと変わった先生の登場にクラスのムードも困惑ぎみに…しかしブレイクタイムをはさんで2コマ目はしっかりグラマーの授業をやってくれて、わかりやすいし熱心だしで、ギャップがまたたまらない!とファンになってしまった。同じクラスの日本人の女の子もファンになっていた。明日からも楽しみだ。

そんな感じで帰宅して、お湯を沸かそうとしたらスイッチが入らない…?!WiFiも飛んでない…よく見たら家中の電気が使えない?!どうなってるの?!とプチパニックに。私が壊してしまったのか?!追い出されちゃう?!朝は普通だったのに…と不安でいっぱい…。

ちょうどスカイプしていた日本の友人とブレーカーは落ちてない!など状況説明をすることで精神の安定をはかった。そういえば外の電柱で工事をやっていたからそれかもしれない…あ!リビングのテーブルの上にあった紙…!なんか電気って書いてなかった?!と思い確認すると停電のお知らせの紙だった。はー私がダウンさせた訳じゃなかった…とわかってほんとに一安心。

そんな感じで心がワタワタの一日だった。

新居2日目

日曜日。初めて眠るベッドだったけど、スプリングがしっかりしていてとても良く眠ることができた。まだホテルに泊まっているかのような新鮮な気持ち。

お昼ご飯に先日作っておいた煮卵とご飯を食べて、街まで少し買い出しに。

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お天気はいまいち。なんだか急に寒くなってしまった。ペニーズでパーカー€8やレギンスなどを購入。このパーカー、値段の割に形がよくて裏起毛だしお気に入り。

スーパーでパンなどを買ってまた30分かけて帰宅。ちょっと買い出しのつもりが思ったより大量になってしまった。

帰宅するとスザンヌとキッチンでバッタリ。テレビは見た?と聞かれたのでまだ見てなかったのでテレビのスイッチを入れた。

ビューイングの時にアイリッシュミュージックが好きだと言ったらわざわざ番組を録画していてくれたのだ!演出もなかなか凝っていて素敵な番組だった。キッチンで料理をするスザンヌと話したい気持ちがありつつどうやって話したらいいのかわからなくてそわそわしていると「その番組、つまらなかったら見なくてもいいわよ。」と声をかけられてしまった…!そんなにそわそわしていたかな…。「とっても興味深いです!」と答えと視聴を続けた。同じ英語学習者の人と話す分にはまだ話ができるけど、ネイティブと話すのは緊張してしまう…そんなのも気にならないくらいに話せるようになりたいなぁ。

いざ新居へ!

土曜日。朝起きるとスペインから来ているラウラが出発の準備をしていた。彼女は今日が最終日。10時に学生アパートを発つ。迎えのタクシーまで一緒に荷物を運んで、ハグしてお別れ。スペインのマヨルカ島へと帰っていった。毎晩結構張り切って遊んで勉強もしていた彼女。楽しんでいるみたいだったけど、やはり地元の太陽が恋しそうだった。帰れて嬉しい!マヨルカ島へ遊びに来てね!と言っていた。

家主と約束した時間は午後一時。洗濯機の乾燥が終わると踏んでいたのに終わらず…家にいたメナが次に洗濯機を使いたいと言っていたので、私の洗濯物はソファに置いといていいから次使ってね!と言い残して家を飛び出した。

家賃と一カ月分のデポジットを現金で用意するためバタバタしながら近くのスーパーのATMへ。一度に€300までしか引き出せずちょっと手こずりながらもお金が無事用意できた。

学生アパートから新居までは徒歩で30分。ちょうどいいバスの路線もないし、タクシーはもったいないし、で、結局歩いて行くことに。

久しぶりに晴れて汗ばむような陽気。小さなスーツケースにバックパックを背負って歩くのはなかなかしんどかった。待ち合わせ時間ぴったりにお家に到着。

家主の名前はスザンヌ。笑顔で迎え入れてくれて、鍵のかけ方やキッチンの使い方、ハウスルールなどを教えてくれた。お昼作るけど食べる?と聞かれ、ぜひいただきたい!と答えるとポーチドエッグとグリルしたスモークサーモンのオープンサンドを作ってくれた。パルメザンチーズが降りかかっていて、カフェで食べるご飯みたい。とても美味しかった!

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天窓から差し込む光が気持ちいいキッチン!これからここに住めるなんて幸せだなぁ。スザンヌラグビーの試合を観に行くと仲間たちと出かけていった。もう一人、フローレンスという社会人の女性が住んでいるそうだけど、泊りがけで山に登りに行ったそうで会えなかった。

近くのホームセンターまで枕と掛け布団、布団カバーを買いに行った。なかなか大変な重さだった。

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途中、一瞬アパートに戻るとメナが洗濯物を全て綺麗に畳んでソファの上に置いておいてくれていて感動…!なんて優しいんだ。感謝のメールを送った。

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夕方、窓から見える夕日が綺麗で思わず外へ飛び出した。湖を真っ赤に染める夕日がうんと綺麗で、これから毎日変わるこの景色を楽しめるなんて幸せだなぁと、思い切って一カ月早く引っ越しを決めて良かったと思った。